より楽に幸せに生きるために
みなさんこんにちは。
私の名前は榊原令子といいます。令子は令和の令に子供の子です。
結婚はしておらず子供もいません。父はすでに他界し、母が施設でお世話になっており、私は兄と“とっても可愛い猫”1匹と暮らしています。三人+1匹の家族です。
今日は、父が怒らない日々を願うことが生活の全てだった私が、さらに仕事の悩みでうつ病になり、そして心理学を学んで幸せに生きるための方法を見つけられた話をします。よろしくお願いします。
過去の自分
心理学を学んで丸2年ほど経ち最近感じているのですが、私は親からちゃんとした教育を受けてこなかったなと思っています。
私が幼少のころ父はまだ働いていて、自宅では独り言でぶつぶつ、ぶつぶつとずっと怒っていました。
突然大きな声で怒鳴ることもありました。
父がお風呂に入っている時にお風呂場からお湯を外にかけられたり、私が寝ている時にいきなり怒ってきて布団をめくって叩き起こしたり、食事をしていると急に怒り出し食事をひっくり返すということもありました。
夜少し遅く帰ると家に鍵をかけられ締め出されたことも数々ありした。
私からみたらいつ何をきっかけに怒り出すかわからないのでいつもびくびくしていました。
食事をしている時に「これ何?」と聞いたら「うるさい!だまっとれ!!」と言われて黙々と黙って食事をしていました。
父が怒っている間は、母も兄も口ごたえすることもなく私も只々されるがままに黙って時が過ぎるのを待っていました。
父が怒らないことだけを願って日々を過ごしていた様に感じています。
私が高校生になるころには父は働いておらず家の中のことを少しやるようになっており、独り言でぶつぶつと怒っていることは少なかったので父も昔は職場での人間関係がうまく行っていなかったのかなと思っています。
そんな環境で育ったからか私は何かを考えることがとても苦手です。
性格診断では「A」のアダルトがとても低いです。
幼少のころの記憶はあまりありません。
家族で旅行をしたことも食事に出かけたこともありません。
家族での会話もなく父が怒っていた記憶がまばらにあるくらいです。
過去の自分をほったらかしにしていたら
初めて正社員で働いた会社の職場は工場の事務だったので、父親くらいの年齢の男性が沢山いて女性は年配の方が1人だけでした。
久しぶりに入ってきた18歳の新入社員だったのでとてもかわいがってもらった記憶があります。
そんな素敵な環境でしたが、高校で経理を学んでいたこともあり、経理の仕事がやってみたいと転職をすることにしました。
当初は派遣社員で経理の仕事に従事していましたが、上司の勧めで正社員を受験することになり、数回受験して合格することができました。
正社員になりそれなりに過ごしていましたが、昇格して職場が変わったとたきに“うつ病”になってしまいました。
そのうつ病になった職場というのは取引先と契約を締結する職場で、交渉して価格を下げてもらうことが主な仕事内容でした。
普段の生活でさえ値切ることが苦手な私にはとてもハードルの高い仕事だったと思います。
派遣社員で入ってきた方には、見積書等の書類からここが交渉できるとか、こういう言い方をすると良いなど手ほどきがありましたが、正社員にはそういった手ほどきはなく周りを見て自分で勉強しろというスタンスでした。
値引きがうまくできない私に上司からは“なんでできないの?”とか“どうして値引きできないの?” “他の人はできているよ”等と言われました。
初めのうちは「得意じゃなくてすみません」「どうやればいいですか?」等聞いていましたが、上司からは相変わらず“なんで?”“どうして?”だったので「すみません」といって黙ってしまうことしかできなくなりました。
黙っていると黙っていたで「なんで黙っているの?」と言われ私としては八方塞がりな感じでした。
心理学を学んで分かったのですが、尋問をされていました。
心理学で学んだ尋問の話をします。
尋問とは、自分の意思を言わないで、相手に反省をさせながら、自分の思い通りの言動や行動を得ようとする働きかけのことで
なんで?どうして?
なんで仕事やってないの?
なんで出来ないの?どうしていつも間違えるの?
どうしてみんなと協力できないの?
等という言葉があげられます。
言う方は、
自分の意思を言わなない、相手に反省をさせたい、自分の思い通りの言動や行動を得たい
言い訳をさせたうえで、言い訳するなと言いたい
自分が上に立っていたい
という気持ちがあり、
言われる方は
反省する気がない
言い訳を必死で探す
いかに悪くないか、間違っていないかの証明をします。
かみ合っていないし、進展もなければ発展もありません。
私の場合、上司が“どうしてできないの?”といい、初めのうちは慣れてなくてすみません、と回答していましたが、最終的には上司からの質問に対して、私は「すみません」と言ってダンマリを続けるばかりになりました。
周りの方ともうまくコミュニケーションがとれないでいました。
父がいつも怒っていたので怒っている男性が苦手な私は、どんどんと疲弊していき、エネルギーがどんどん失われていきました。
そしてとうとう“うつ病”になり、診療内科に通い服薬をする日々が続きまました。
上司から怒られるときは、幼少のころ生き方戦略としていた“考えるな”、“黙っている“を選択することしかできずにいました。
今となってはパワハラと分かるのですが、当時の私はわからないまま、自分が悪いと感じたりフリーズしたりしていました。
上司との会話の際に私が「はい」と返事をすると返事の仕方が悪いとか、冬でマスクをしていたら表情を見えなくするためにやっているのか、などともいわれ本当に何をしてもダメだしばかりされていました。
その頃の私は囚人が手かせ足かせをされているかのように手足や体が重く、通勤の駅までの徒歩の道のりは普段の倍近くはかかっているのではないかというくらい遅かったです。
少しでも楽になりたい気持ちから、アドラー心理学、レジリエンス、アサーション等の本を沢山読んでいました。
本を読んではそうだよな、その通りとは感じるのですが、実際にどのように日々の生活に取り入れたらよいかわからずにいました。
また診療内科に通院し始めたこともありカウンセリングも受けていましたが、カウンセリングでは話を聞いてもらえるので少し楽になるのですが、効果はその時だけで少しするとまた不安や恐怖の様な感覚に支配されていました。
心理学との出会い
そんな時です。地域の冊子でなみさんが行っている性格診断というものを見つけ、エネルギーがない日々を少しでも楽にしたい、1,000円という安価だしという思いで申し込みをしました。
性格診断とは、
いくつかの質問に回答し、それを6つのカテゴリーに分けることで、それぞれの高い特性、低い特性からその人の性格や行動の特性を分析する心理療法で
社会的責任能力の CP(クリティカルペアレント)
愛情表現能力の NP(ナーチャルペアレント)
現状分析能力の A(アダルト)
自己表現能力の FC(フィリーチャイルド)
自己制御能力の AC(アダプテッドチャイルド)
自己顕示能力の RC(リディアスチャイルド)
に分けられます。
その時の性格診断では「A」(アダルト)が低く、「AC」(アダプディドチャイルド)が高いという結果でした。
なみさんに色々なアドバイスをもらいました。
具体的な言葉は覚えていませんが言い当てられた感じがありました。
A(アダルト)が低い人の特徴は、
子供の頃に深く考えることをあまりやってこなかった人に多い
わからない、知らん、めんどくさい、辞めたなどの言葉をよく使います。
現状を認知することや問題に直面すること、合理的に物事を運ぶことが苦手なだけでなく、思っていることや聞いたことを周りに正確に伝えることができません。
何を言っているのか支離滅裂な結果になることや、感情に振り回されて問題の解決が出来なくなることが多いです。
AC(アダブティドチャイルド)が高い人の特徴は、
周りの人の期待や要求に答えようとして、自分を抑えて人に合わせようとする協調性が非常に高い人です。
子供の頃に生きていくために周りの大人の言う事を聞き逆らわずに協調しようとした心から生まれたものです。
自己制御能力に優れ、素直で周りの人を信頼する気持ちが強く控え目で謙虚で従順でとても辛抱強い人です。
私の場合は「A」(アダルト)が低い特徴の
深く考えることをしない、面倒くさい、合理的に物事を運ぶことができない、
「AC」(アダプテッドチャイルド)が高い特徴の
自分を抑え人に合わせようとする、人の言う事を聞き逆らわずに協調しようとする
がとても当てはまっていると感じています。
この特徴も父が怒らないことだけを願って日々を過ごしてきたからだと思います。
父がいなくなってもこの感覚だけは残っていて、今でも私を苦しめます。
なみさんからは心理学の勉強を勧められました。
当時、本当に苦しくて色々な本を読みあさっていて、「過去と他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」とは思ってはいたのですが、本当に自分を変えることができるのか、勉強代金が高額だったこともあり、もしかしたら何も得られなくてお金の無駄使いになるのではないか、何かしら騙されているのではないか等不信感も抱いていた私はすぐに勉強を始めることにためらいがありましたが、なみさんから当日の面談の後に是非にと勧めがあったこと、また苦手だった上司2人のうち1人が異動になったこともあり少し元気が戻ってきたこと、自分を少しでも変えたいと思い勉強することにしました。
心理学を学んで一番衝撃を受けた言葉は“人は幸せになる権利と義務がある”という言葉でした。
“権利”はなんとなくしっくりきますが“義務“という言葉がとても衝撃でした。
私は自分を幸せにする義務があるんだと感じました。
今まで自分を幸せにする権利や義務があると思ったことは一度もありません。
なんとなくの幸せも考えたことがなく父親が怒らないことを日々案じて過ごしてきただけかもしれません。
そしてまた・・・
仕事は2022年にまた新しい職場へ異動になりました。
職場には苦手なタイプの方がいました。
相手を見てきついものの言い方をする方で、私の役職からこれくらいがなんでできないのかと思っているようで、マニュアルと過去の資料を見て仕事をするように言われ、私にはそれが難しくできないので辛い日々が続きました。
言いたいことがいえる安心できる職場ではなかったです。
きちんとマニュアルを読んでもわからないから質問をするのですが、人に聞いてばかりだとか、ちゃんとマニュアルを読んでないとか質問をしても質問で返してくるので、仕事が滞っていました。
とてもストレスたまりが“うつ病”がひどくなりました。
実際に行ったこと
分からないことがあって質問をしたくても気軽に聞けないので緊張します。
そこで行動分析シートを使って教えてくれない数がどれくらいあるかを計測してみました。
するといつも教えてくれないということはなく、教えてくれることもたまにはあることに気づけました。
簡単に答えられることや、余裕があるとき、機嫌のよいときは答えてくれることがあることが分かりました。
分かったからと言って何か自分の行動を起こすということはできませんでしたが、いつも教えてくれないのは思い込みで教えてくれることもあることを具体的に気づけました。
一度だけ相手の意見を最後まで聞いてから“私の意見も聞いてもらえますか?”といって自分の意見が言えたことは鮮明に覚えていて、少し成長できた、自分の意見を言う事ができた、自分を変えられたと感じられる出来事でした。
心理学を学んで更に手に入れた事
実践心理学の中では“お話泥棒”の話がありました。
お話泥棒とは相手が話し始めているネタを奪って自分の話をし始めることです。
気づいた私は“お話泥棒“をすることが少なくなりました。
以前の私は自分の話したい内容だと途中で割り込んでいましたが、今では最後まで人の話を聞くように気をつけていますし、複数人で話しているときは”あ、今この子お話泥棒したな“と気づけるようになりました。
後から”お話泥棒”をされた子に対して話を振ったりと第三者の目線を持てるようになったとたまに感じます。
突然ですが、皆さんは自分の家族と挨拶を交わしていますか?幼少のころから家族で挨拶をした記憶が私にはありませんでしたので大人になって兄と一緒には住んでいても挨拶を交わすことはありませんでしたが、心理学を学んでからは自分から兄へ声掛けをするようにしました。
“おはよう” とか“お帰り”とか何気ない挨拶です。
続けているからか兄からも言ってくれることがありますし、何より職場での辛い気持ちを聞いてもらえるようになりました。
解決のヒントやアドバイスをもらえるわけではありませんが、聞いてもらうだけでも少しは楽になれるような気がします。
以前よりは自分の思いを感じられるようになったと思いますし、自分の気持ちを人に少しづつ話せるようになりました。
楽しい、幸せよりも辛いと思う事の方が感じやすいネガディブな性格だと自分では思っていますが、自分がより楽に幸せに生きていきたいことだけは明確になりました。
まとめ
両親から教育をきちんと受けてこなかったと感じているからか、私は自分で調べるより人に教わりたいという意識が強い方だと思いますが、これからは性格診断の「A」(アダルト)を上げ“人に聞いて、自分で考えて、自分で答えを出す”ことをしたいと思います。
私は幼少のころから家族との関係が浅いので、仕事での悩みがあるとそれがとても大きな悩みになってしまうのですが、趣味がない、色々なことに興味がわかないのも楽しく過ごせない原因かもしれないと思えてきました。
仕事以外でも興味のあることを見つけ仕事への執着を減らしていきたいと考えています。
今回心理学で気づいて変われたことは主に3つです。
毎日の生活が父が怒らないことが全てだったということに気づけたこと。
Aが低くて自分の意見がまとまらなかったり、話して怒られるのが怖くて自分の意思が言えなかった私が、自分の意見を聞いてもらえますか?と人に話すことができるようになったこと
自分は幸せにならないといけないと分かって、興味のあることに積極的に参加するようになれたこと
心理学を学んで2年ですが、これからも心理学とかかわりを持ち、自分で自分を育てななおし“自分なりの幸せのカタチ”を見つけ楽に生きていきたいです!
もし私と同じ悩みを抱えているなら心理学を学ぶことで楽に生きることができると思います。
ご清聴ありがとうございました。
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