心理カウンセラー認定試験(第3期) 受講者の発表5

私の心=笑い+癒し

この題にもあります笑いと癒しは、私の人生のテーマでもあります。私はよく周りの人から、明るいね~とか面白いね~と言われる事が多いのですが、そんな明るいと言われる私が持っている、誰にも話したくなかった闇・陰の部分を、幼少期から私が歩いてきた道のりを振り返りながら、心理学に出会って変われた事、幸せに生きる為に必要な事、幸せとはほど遠かった私が、心理学と書道を通して幸せの答えが見つかったというお話しをします。どうぞよろしくお願いします。

自己紹介

さて本題に入っていく前に、少し私の自己紹介をさせて頂きますね。

私は中島由紀恵と申します。焼き物生産量日本一の町、岐阜県土岐市に住んでおります。25歳で結婚をしましたが2016年に離婚をしました。今は中学2年の娘と両親・愛犬チワワのモコと一緒に生活をしています。

仕事は日中は事務員として働き、夕方からは子供たちを中心にペン習字教室を開いています。

趣味は、音楽鑑賞です。吹奏楽の演奏を聴いたり、SMAPが大好きで、コンサートにも必ず行っていました。SMAPが解散した時は本当に悲しくて。今でもSMAPの再結成を切望しております。

心理学に興味をもった理由

それでは早速本題に入っていきたいと思います。

どうして、心理学に興味を持ったのか。それは私の幼少期にまでさかのぼります。

 

いじめにあった小中学生時代

私は小学生の頃からいじめられていました。2階からランドセルを落とされ壊されたり、給食の牛乳を頭の上からかけられたり、傷付く事を言われたり。

父は私がいじめられているという事には気づいていませんでしたが、「誰かにいじめられたら、学校に怒鳴り込んでやる!」と言われていて、私がいじめられていると知ったら父が学校に乗り込んでしまう…。そうしたら、もっといじめられてしまうと思っていました。それに私は4人兄弟の長女で下の弟や妹も小さかったので、親に心配をかけちゃいけないと思い、誰にも相談できず一人で泣いて死にたいと思っていました。

 

私にとって学校は戦場のような場所でした。先生も友達も誰も助けてくれない。もうこれ以上悲しい思いをしたくないと強く思い、嫌われないよう自分を守る為に小中学校生活を過ごしており、他の友達が、夢や希望・部活動などに励みキラキラと輝いている中、私はどうしたらいじめられないかという事を常に考えていたのです。

 

私はこの時期に、「本当の自分で生きる」事よりも、いじめられないよう良い人で生きていこう!と決めたのだということに心理学を勉強して気づきました。

私たちは、過去の経験などから本当の自分にフタをして、苦しい・辛い・悲しいなどの体験を二度と味わわないように、自分はこういう風になろうと自分の本意ではない生き方を決めます。これを「生き方戦略」といいます。心の中では納得していないけれど、自分が傷つかないように自分を守る為に演技をするのです。

この生き方戦略、他にもたくさんの種類があります。どんなものがあるのか見てみましょう。

 

・良い人戦略 ・優しい人戦略 ・あきらめ戦略 ・ほったらかし戦略 ・後回し戦略

・あやまり戦略 ・困らせ戦略 ・笑顔戦略 ・おこりんぼ戦略 など。その人が体験した数により、ありとあらゆる戦略が生まれます。

 

そして私が幼少期の頃、無意識に立てた戦略は、「良い人のふり」「優しいふり」「物わかりの良いふり」のこの3つでした。

 

更に、何があっても負けないように、自分に武器を作ろうと考えました。自分に自信が持てれば強くなれると思い、吹奏楽部で担当していた「フルート」と褒められる事が多かった「書道」を上達させよう!と決めました。これが小中学校時代に決めた、私の『生き方戦略』だったのです。

 

高校時代 運命の出会い

そして、高校に進学。私にとって新しい環境というのは不安しかありません。

吹奏楽部が強い学校だったので、入部を決めていましたが、そこで運命の出会いが待っていたのです。見学初日、1人で見学していたら、近くに立っていた子が「1人?私はフルートを吹いていたよ。」と話しかけてくれたのです。私は、この子と絶対に仲良くなりたい!と思い、明日も一緒に見学しよう!と約束しました。2人揃ってフルートパートに決まり、毎日一緒に帰り、寄り道をしたり。その子との時間はとてもかけがえのないものになりました。

そしてフルートパートの2つ上にとても美人な先輩がいました。美人すぎて初対面の時は怖そう、そんな印象でした。入部し半年経った頃から、その先輩が私を良い意味でいじり始めてくれ、先輩と私は良きお笑いコンビとなっていき、「ゆきえは面白い子!」というのを浸透させてくれました。小中学生の時とは違う意味で笑われるという事が嬉しい!みんなが笑っていると私も楽しい、笑いってすごい力がある!という事に気づいたのです。

 

 

私はこの友達と先輩のお陰で「甘えの欲求」が満たされ「幸せ実感」を体感したのだと思います。

甘えの欲求とは

わかってほしい

認めてほしい

かまってほしい

思い通りにしたい

 

があります。甘えの欲求が満たされると「大丈夫欲求」が出ます。

私は大丈夫と思えたり、一人で生きていけると強くなれたり、自分で決断する事が出来たり、自立したり成長出来たり、自己実現もできるようになります。 

 

そして幸せ実感には4つの要素があります。幸せ実感とは、自分の事も相手の事も

知って…(興味をもってあげる)

わかって…(気持ちをわかってあげる)

認めて…(あなたという唯一無二の存在や価値を認めてあげる)

ほめる…(出来ている事、がんばっている事をほめてあげる)という事です。

 

2人は私の存在を認めて受け入れ、支えてくれました。2人と出会えた事に心の底から感謝をしているし、どれだけ救われたか分かりません。もちろん今でも友情関係は続いています。

 

幸せな結婚生活のはずが

そして高校を卒業し社会人になったある日、中学の同級生から「今度飲み会するからおいでよ。」と連絡が来たのです。そこである男性に出会いました。後に私の結婚相手となる人です。連絡先を聞かれたので交換し、デートにも誘ってくれました。

 

そして数回会ってお付き合いをする事になりました。怒っている姿を見た事がなく、優しい人と思っていました。1年半程経った頃、母から「いつまでもダラダラ付き合っていないで、結婚しなさい。」とせっつかれ、私から「そろそろ結婚しない?」と話をして、2年の交際期間を経て結婚式を挙げました。

 

幸せな結婚生活が始まった~!と夢見ていた私でしたが、そんな夢も一瞬で崩れ落ちます。式を挙げた次の日から彼の態度が豹変したのです。

 

最初に「あれ?」と思った事。式の翌日、何でも美味しいと言って食べてくれていた私の料理を、「これはお袋の味じゃない!」と罵られた時です。優しい彼しか知らなかったので、「いつも美味しいと食べてくれていたのに…」と頭の中は何で?とハテナでいっぱいになりましたが、思っている事を伝える事が苦手な私は、口に出して彼に伝える事が出来ません。

帰ってご飯が出来ていないと不機嫌になる。彼からの電話にすぐ出られなかったら、携帯を持っている意味がない!と怒られる。赤ちゃんを授かった事が分かり、「彼もきっと喜んでくれるだろう!」と報告したら、「ふ~ん」の一言。夜泣きをして泣き止まない子供を連れ、真夜中に1時間くらいドライブしたけど寝てくれず、諦めて帰ったら彼が玄関に仁王立ちで立っていて、「結局寝てないやないか!」と叱られる。

最初は、疲れているのかな?と思っていましたが、何を言っても、何をやっても「あなたの考え方がおかしい、間違っている!」と頭ごなしに言われ続ける日々を送っていました。

 

私は自分の気持ちを相手に伝える事が苦手で、常に相手の顔色を窺ってしまいます。ジャイアンみたいな彼に、勇気を振り絞って意見しても何も通じない。だから、「私が我慢したら、彼も変わってくれるはず。」と我慢に我慢を重ね、次第に笑う事も無くなっていきました。そしてとうとう限界を超えて壊れてしまいます。毎日夕方4時頃から、原因不明の頭痛、吐き気、動悸、息切れ、夜は眠れず不眠症状。全く笑わない毎日。精神科にかかったら、抑うつと診断され薬も処方されました。

 

占いに300万つぎこむ

心身ともにズタボロだったある日、携帯に1通のメールが届きます。そのメールには「私は病気で余命あと僅かです。私がもっている2000万円をお譲りしたい。」とありました。もちろん人のお金なんて要らないし、何で私なのか意味が分からないと放置していました。

数日後、今度は「あなたを視ていたら2000という数字が出てきたのですが身に覚えはありますか?」とメールが届きます。そこは占いサイトでした。

 

そういえば、この前2000万円渡したいってメールがあったな…と、軽い気持ちでその事を占い師に話したら「その2000万円渡したいと言って来た人と私の魂がくっついていて、そのお金を受け取らないと、その人が死んだと同時にあなたも一緒に死ぬ。」と返ってきました。

 

最初はもちろん無視していましたが、毎日何通も同じ占い師からメールが届き、「このままだと、死んでしまうぞ!いいのか?」と脅され、当時の壊れていた私は、もう誰からも怒られたくないと占い師とのやり取りを始めてしまいます。軽い気持ちで始めたのですが、いつまで経っても終わりません。

 

その占いもタダではなく、利用はポイント制になっていて、返信1通するごとに1500円かかるという仕組みでした。

さすがに不安になり、何度も「いつ終わりますか?」と聞きましたが、「あと少し。」とか「先は見えている。」と返ってきます。もうお金がありませんと言っても、「まだある!何か音が出る物と、黒くて大きな物が視える」と言われ、自分で買った大事な楽器や車を売ってお金に換え、完全に壊れていった私は、独身時代に貯めたお金など気づいたら半年くらいで300万くらいのお金を使ってしまいました。

 

家族もバラバラに

心は完全に病み、いつ死ぬんやろうと怯える毎日。そんな状態になって初めて2人の妹に相談しました。その話を聞いた上の妹に「お姉ちゃん一体何やっとるの!これはお父さんとお母さんに言わなあかん!」と息巻いて、妹が両親にこの経緯を説明し、私の事をボロクソに言った妹に、酔っぱらっていた父が、妹の上に馬乗りになって胸ぐらをつかみ「お姉ちゃんになんてことを言うんや!!謝れ!!」と妹を強く揺さぶったのです。その光景はまさに地獄絵図でした。

 

母と私が必死になって止めますが、私の味方をした父が許せなかったのか…妹はそれからすぐ家を出ていってしまいました。私のせいで家族はバラバラに。末っ子の妹とは数年後バッタリ会った時に自然と仲直りが出来ましたが、上の妹とは今も絶縁状態です。本当に私はバカでした。その時の事を思い出すと、胸が苦しくなり涙が出そうになります。

人を癒せる仕事、心理カウンセラーになりたい

それから5年程経ち、3回目の離婚調停でやっと離婚が成立し、少し心も生活も落ち着いて来ていました。

私も小さい頃からたくさん傷付いて来たけど、もっと傷付いて辛い人がいるだろうな、そんな人を癒す仕事ってないだろうかと考えるようになっていました。

そこで、心理カウンセラーになりたいと初めて思ったのですが、当時勤めていた会社の社長に「心理カウンセラーになるなんて、あんたがどんだけ勉強したって絶対無理やって!」と軽く言われてしまい、そんな難しいんやと諦めました。

 

じゃあ、他に私が出来る事で人を癒す仕事って何かな~と色々考えました。得意な事…字は割と褒められる事が多かったな~。字を書いて人を癒せる仕事ってあるんやろうか?と思い、インターネットで「書道 癒し」と検索したら、「書道セラピスト養成講座」というワードに出会ったんです!見つけた瞬間、「これだ!!」と思いすぐに申込みました。

夢中になって筆ペンで字を書いていると、とても楽しくて自分がとても癒されているのが実感でき、ここまで字を書く事が楽しい!と思った事はありませんでした。筆文字を通して、自分と周りの人の心に優しい火を灯し、人を癒せる書道セラピストになって活動をしたい!と強く思うようになっていったのです。

 

家族や友達に作品を見せたり、プレゼントをして有り難い事に、口コミで近しい人から、少しずつ作品制作の依頼が来るようになり、贈った人にも贈られた人にもとても喜んで頂けるようになりました。

私もとても有り難い気持ちでいっぱいになり、もっとたくさんの人に筆文字の魅力を伝えたいと思っていた矢先、中津川で心理カウンセラーとしても活躍をされている吉田奈美先生の集客講座のお知らせがあり、すぐに申し込みました。その講座の最後に、奈美先生が「私に任せてくれたら、あなたを絶対に売れさせる事ができるよ!」と力強く仰っていて、ものすごい自信とパワーを感じ、先生に任せたら何か変わるかもしれない!という直感で、後日面談をお願いしました。一時は心理の勉強を諦めたけど、ととのえの心理学は面白そうだし、やっぱり心理学を勉強してみようと決心をしたのです。

ととのえ心理学に出会って変われた事、気づいた事

一緒に心理学を勉強してきた他の受講生の方も、辛い思いを抱えながらここにいて、時には涙を流しながら自分を変えたい、幸せになりたいと変わっていかれる姿を近くで目の当たりにしました。

私自身にも変化と気づきがありました。1つは、先ほどお話しした妹の話です。奈美先生にカウンセリングも受けて、会うのが怖くて仕方のない10年以上音信不通の妹の誕生日に、3年前から手紙とプレゼントを妹が住むアパートのドアノブに掛けて贈る事が出来たのです。

 

1人だったら絶対に動く事が出来なかったし、時がいつか解決してくれるだろうと死ぬまでその事から逃げていたと思うけど、奈美先生に背中を押してもらい、私の恐怖の対象である妹に対して何かしらのアクションを起こせた事、これは本当に信じられないくらい大きく変われた事です。

 

そしてもう1つの気づきはととのえ心理学に出会って、冒頭でお話しした「幸せとは何?」の答えを教えてもらう事が出来た事です。こんな事を講座の中で教えてもらいました。

 

人は幸せになるために生まれてきて、幸せになる権利と義務があります。

 

幸せとは、自分らしく活き活きと生きる、自分で考え、自分で決断し行動する。自分で考えて答えを発見する。

決して諦めずに勇気をもって自分の人生を全力で楽しむ事です。

それは私にとっては、いじめられて辛い時もあったけど、心を通わす事ができる大切な友達に出会えた事。

結婚生活は地獄だったけど、今は素敵なパートナーに出会えた事。

占い師にお金を吸い取られたけど、今は話のネタにして笑いに出来ている事。

絶縁状態の妹に向き合えている事。

書道を通して全力で生きる事を楽しんでいる事。

 

「自分の人生は自分の力で幸せに変えられる!」

 

これが私にとっての幸せの答えです。

 

私はととのえ心理学のお陰で、自分の幸せの形を再認識する事ができました。

心も体も健康で穏やかに生きていきたい。

周りの人たちと一緒に、たくさん笑っていたい。

自分の気持ちに正直に。言いたい事がちゃんと言えるようになりたい。

筆文字でたくさんの人を癒したい。喜んでもらいたい。

 

この世の中に全く何の悩みを持っていません!という人はとても少ないと思います。家庭や職場、ママ友など人間関係の悩み、自分の良い所が分からない、何か心がモヤモヤするといった悩み。

そんなありとあらゆる悩みを、ととのえ心理学では解決できラクに生きる事が出来ます。自分や相手の心の中を知る事が出来、コミュニケーションがスムーズに取れるようになったり、自分を認めて幸せを見つける事が出来ます。皆さんもこの心理学を学んだらきっと変わる事が出来るし、変わった事を実感できます。

 

私は、この「ととのえ心理学」と「筆文字」で、これからも自分とたくさんの人を笑顔にして幸せにしていきたいと思います。

これで私の発表を終わらせて頂きます。ありがとうございました。