2022年心理カウンセラー認定試験 受講者の発表です。
初めまして。岐阜県可児市に住む小川優子と申します。
私は心理学を学んで、自分の人生が本当に変わったと思います。
今から一年ほど前 私はとてもつらく 悲しい思いをしました。
今でもまだ思い出すと胸が苦しくなります。
でもそのことがあったおかげで心理学と出会い、今ではこうしてカウンセラーという仕事を目指すまでになりました。
心理学は本当にすごいです。人生が変わったと本気で思っています。
今日はそのひみつについてみなさんにお話させていただきます。
ではここで、私が心理学を始めたきっかけをお話します。
心理学を始めたきっかけは子供の不登校でした。
高校生の長男ですが吃音(どもり)があったため小学校・中学校といじめにあい、一時的に不登校になることはありましたが、それでも何とか学校へは行けていました。
でも明日から新しく高校生活が始まるという日、事件が起こってしまいます。
そしてそこから学校へは行けなくなりました。
私は不登校については多少慣れてはいましたが、今回は小学校・中学校の頃とは違い、心も体も大きく成長した高校生です。
母親としてどう接していいのか…全く関わり方が分かりませんでした。
そして不登校のお子さんを持つ親ごさんがみんな悩むであろう、自分のつらい気持ち、これからの不安、そういった自分の気持ちはいったいどこへ持っていけばいいのか。
そんなことを知りたくて、心理学を始めました。
ではここで最初に私が心理学を始めて自分自身が変わったなと思う事を発表します。
まず一つ目は心に余裕ができました。
私はシングルマザーなので日々の生活はとても大変だったのですが奈美先生と出会い、子どもへの具体的な声かけの仕方を教えていただきました。
例えば子供が学校を休みたいと言ったときは「そうなんだね。自分で決められてえらいね」と言ってあげる。
そういったことを実行していくことで自分のことも相手のことも責めることが減り、心に余裕が持てるようになりました。
なかなか子供への声掛けの方法を具体的に教えてくれる人っていないんですね。
二つ目は相手の気持ちが理解できるようになりました。
心理学を学んでいくと、相手の心理や上手なコミュニケーションの取り方が分かってきます。
例えはフォーカスチェンジという言葉があり、相手の欠点、短所、いやなところをばっかり見るのではなく、出来ているところ、長所、良いところを見ることによって、相手や自分を見止めることが出来、優しくなれました。
相手を変えるのではなく、変わるのは自分、ということも分かってきました。
三つ目は自分の想いを相手に押し付けなくなりました。
今までの子育てでは本人のためという謎の言い訳をつけてああするといいよ、こうするといいよ、あ、それはダメダメ、やめたほうがいいと先回りして自分の思いを押しつけていました。
相手を自分の思う良い人間に変えようとしていたんですね。
でもそれは相手を認めないことになり、間違っていたということに気がつきました。
ではここで私の事例をお話します。
長男、高校2年生のお話です。
長男は幼いころから吃音(どもり)がありました。
話を始める時に最初の一音が詰まったり、同じ音を繰り返したりするので小学校の頃からからかいやいじめにあってきました。
小学校6年生の時に一度不登校になったこともあります。
とても心の優しい子なのですがいつもいつも自信がなさそうにしていました。
そして長男は英語が好きだったので、高校は英語科へ入学することになりました。
希望の学校に合格したので、本人もとても楽しみにしていると思い込んでいました。
中学校を卒業し、高校の入学式がありました。
そしてコロナの影響ですぐに休校になってしまいました。
その休校が明け、さあ明日から学校が始まるという日の前夜、息子は…自殺未遂をしました。
夜中にお母さん…と起こされて部屋に行ってみるとドアにロープがかけてありました。
そしてそのドアの前で
「死のうと思ったけど、オレは弱くて死ねなかった。お母さんごめん、高校には行きたくない」
そう言いました。
首が苦しかったのでしょう、声がかすれていました。
人間は本当にショックが大きい時、脳から何か物質が出るのでしょうか。
わー、ともきゃー、とも声が出ず、目の前で起きていることが頭で理解できず、ただその光景をぼんやりとながめることしかできませんでした。
そして二人で話をしました。
「高校には行きたくない。学校という組織には属したくない」
息子はそう言いました。
希望の高校に受かったことで、学校生活を楽しみにしているだろうと思いこんでいた私は、本人の気持ちに気づいてあげられなかったことに本当に申し訳ない気持ちで、心から後悔しました。
そして、学校には行かなくていい、だから二度とこんなことはしないでほしいと伝えました。
息子は安心したように、そこから丸一日ずっとずっと寝続けていました。
そして、私は心理学と出会いました。
息子のことがあってから、毎日不安で押しつぶされそうな日々を過ごしました。
それでも仕事へは行かないといけません。
そんな私を見かねて、職場の方が奈美先生を紹介して下さり、初めてカウンセリングを受けました。
ゆっくり話を聞いてもらい、今、親子ともにとても良くない状況にいるんだということを改めて教えていただきました。
そして奈美先生の講座に通ったりカウンセリングを受けるうちに、自分の子育ての間違いに気づかされていきました。
息子が命を断とうとした時、私はショックで声をかけることもできなかったのですが、大声でしかって抱きしめて、全力で愛を伝えなければいけなかったのです。
それができていませんでした。
このように子育てについてはあまり正解を教えてもらうことはないのではないかと思います。
子供が悪いのか母親が悪いのか、母親の母親が悪いのか分からなくなることが多いと思います。
それが当たり前なんですね。
やはり知識が自分にないこと、知らないことがいけないんだと思います。
知っていると必要以上に不安にならなくなります。
ではここで心理学を知り、実際に実行してからの変化についてお話します。
・まず子供が話すことを否定せず、うんうんと黙って聞くようにしました。
すると、だんだん本人から話してくれるようになりました。
・本人の考えを尊重するようにし、良かれと思って押しつけるのをやめました。
すると、自分で決めるようになっていきました。
・察してほしいと思うのをやめました。
これは心理学で学んだのですが、期待とファンタジーといいます。
言わなくても分かってくれるでしょ?というものです。
それは甘えであり、相手は全く気づいていないんですよね。
それをやめるとお互いに言葉にして話すようになりました。
・いてくれてうれしいと伝えるようにしました。
これはとてもシンプルで、とても大事な事です。
必要とされていることで、家族の一員として自分から動こうとしてくれるようになりました。
そして息子は少しずつ学校へ行けるようになり、時々休みながらですが、進級することもできました。
今では毎日のでき事を本当によく話してくれます。
先日高校でプレゼンを発表するという授業があったそうですが、なんと心理カウンセラーという仕事について調べ、発表したそうです。
心理学では学びを深めていくことで、いろいろなステージに出会います。
絶望、拒否、拒絶のステージ…これは私でいうと、不登校、自殺未遂です。まさに絶望ですよね。
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気づきのステージ…これはそれによってどうしよう、何がいけなかったのかなどと悩み、心理学を学ぶことで、あ、そうだったのかと気づくステージです。
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挑戦のステージ…これは心理学で学んだこと、声掛けやコミュニケーションについて実際に使ってみることです。今までの自分を変えていく挑戦になります。
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マウンティングのステージ…これは面白いことなのですが、心理学を学ぶとより良いコミュニケーションの取り方や気をつけ方を知ることができるので、相手よりちょっと上にいる気分になれることです。
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許しのステージ…そして、このステージは相手の事を、ああ、きっとあの人にもそうならざるを得ない何かがあったんだなとか、きっと頑張らないといけないことがあったんだな、まあ仕方ないか、と許せるようになり、ムダなケンカが減ったり、また反対にきちんと伝えるべきことは伝える、などの判断ができるようになるステージです。
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自己表現と幸せ実感のステージ…そして最後はこのステージです。私もずっと自分が幸せになれるなんて思っていなかったのですが、心理学を学んだことで、子供たちととても良い関係が築けるようになり、今は幸せを実感しています。
奈美先生に絶対に幸せにならなきゃダメ!!と言われたことを思い出します。
私は今、このステージにさしかかっていると思います。
最後になりましたが、私が心理学で変われたひみつをお話しようと思います。
自分が変わると楽になる。
ここまでお話してきましたが、私のきっかけは子供の不登校でしたが、これまでに本当にいろいろな事を勉強でき、それは職場のコミュニケーションでも役立っています。
相手を同行しようと思う前に、まずは自分が変わること。
そうすると、楽になれます。
自分のことだから、気をつければ変われるんですね。
そうすると、相手にも変化があったりします。
あなたの悩みは何でしょうか。
職場 学校
それについて、何をすれば救われるでしょうか。
きっとみなさんも日々悩んでいらっしゃると思います。
悩みが長く続いていると、だんだんと耐えがたくなってきます。
大きくなり重くなる前に、どこかのタイミングで向き合うことが大切だと思います。
それが、自分や家族を守ることにつながるかもしれません。
そして対処法を知ることで、自分も楽になれます。
私の夢は、同じように悩んでいる方に寄り添い、少しでも心が楽になってもらえるようなカウンセラーになる事です。
そんな夢もでき、人生も変わりました。
最後に。
もし、心理学に出会っていなかったら、私と息子はどうなっていたでしょうか。
きっと、息子は出口を見いだせずにいたでしょう。
きっと、私も暗く下を向いて泣いていたでしょう。
子供の言動を恐れて子供と向き合わずにいることは、事態を悪くすることはあっても何も良いものは生み出さないと思います。
みなさんも、一歩踏み出してみてください。