卒業と卒婚

3月といえば卒業シーズン。

 

みなさん「卒業」からどういう言葉を連想されますか?

「お別れ」とか「寂しい」とか比較的ネガティブな言葉を思い浮かべる方が多いでしょうか。

悲しみの感情

「お別れ」とか「寂しい」などの「悲しみの感情」はつまり、「何かを失ってしまい諦めざるを得ない時の感情」と言い換えることができます。

失ってしまったものがあり、もう取り戻すことが出来ないことがわかっていて、諦めないといけないとわかっているのですがその喪失感が大きくて諦めきれない時の感情になります。

 

例えばこんなことが悲しみの感情として挙げられます。

・飼っていたペツトが死んでしまった

40年勤めた会社からリストラをされた

 

この「悲しみの感情」があるから「卒業」や「卒業式」もネガティブなイメージにとらえられるのです。卒業をテーマにした歌もなんとなく寂しく物悲しい歌が多いですよね。

悲しみは準備することで軽くできる

「悲しみの感情」に対しては、あらかじめ準備をしておくことで悲しみを少し軽くすることができます。

 

学校生活にはいつか終わりが来ることが決まっているように、あらかじめ「別れ」や「悲しみ」が来るを想定してしておくのです。

そうすることで「いつか悲しむ時が来る」というよりは「いつか別れが来る時のために今を大切にしよう」とポジティブに考えることができます。

 

卒業の日に、もっとこうすれば良かった、もっと友達と仲良くしておけばよかった、と後悔しながら生きていくのではなく、いつか別れが来る時のために「今」を楽しんでほしいなと思います。

未来を生きるのではなく、過去を生きるのではなく、「今」を生きることは本当に大切なことなのです。

今までの夫婦関係からの卒業、卒婚

芸能ニュースでもよく耳にする「卒婚」。

離婚と違って婚姻関係は解消せず、夫婦が互いに束縛せずに自分のライフスタイルを楽しむ関係を意味します。

 

家庭内別居のように一緒に住むけれども食事は別々、家事も分担というのではなく、別々に住み、衣食住も財布の管理も別だけど離婚届は出していないという関係です。

女性のほうが肯定派の多い卒婚

卒婚や熟年離婚は女性のほうが肯定派が多い傾向にありますが、それはなぜでしょうか。

「男やもめに蛆が湧き、女やもめに花が咲く」なんていうことわざをご存知でしょうか?。

妻を亡くした男性は、それまで家事をしてくれていた妻がいなくなって自分が家事をするようになるのですが、不慣れなため家の中に蛆(うじ)がわくように汚くなります。

 

対して夫を亡くした妻は、夫の世話から開放されて自分の時間が増えることから、部屋の中も清潔になり身なりにも気を使う余裕が出るので、花が咲いたように華やかになるということです。

 

昭和の時代や高度経済成長期は、妻が裏方に回って家庭を支えるという役割を担うのが一般的でしたよね。元々家事も得意で身なりにも気を付けている女性が、あるタイミングが来たら結婚も卒業したいと思うのは自然なことなのかもしれません。